ニューノルディックキュイジーヌを楽しめるコペンハーゲンにあるレストランのひとつ「Reastaurant108」
4度の世界一に輝き北欧の新しい食文化を作り出したとも言われる「noma」の姉妹店として2016年にオープンしました。自然と共存するような、食材の魅力を生かしながら新しい発見を与えてくれる「noma」のエスプリを受け継ぎながら、そのテイストをシェフKristian Baumannの個性を加えてカジュアルに楽しめるレストランです。
nomaへ行くのが一番の目的のコペンハーゲン旅行ですが、「108」もすごく楽しみにしていたレストランのひとつ!コペンハーゲン旅行初めての食事に気持ちが高まります。
場所はニューハウンそばのクリスチャンハウン。
運河沿いのカラフルな建物が可愛いコペンハーゲンの必須観光スポットニューハウンから大きな橋を渡ったすぐのエリアにあります。この橋は自転車大国ならではの車道と同じくらいの広い幅の自転車専用橋です。もちろん徒歩でも渡れます。左端、108の隣の建物は以前nomaがあった場所です。右手に見える建物は1階はレストランやショップが入り上はアパートになっています。おしゃれ!
19時の予約のところ空腹に耐えられず18時半前に行きましたが快く入れてもらえました。
いざ!食事レポ!
席へ案内してもらう前にまず入り口右側のクロークに自分で服をかけます。預かってもらうのではなく自分でハンガーにかけます。コンクリートそのままと優しい色合いのシンプルなインテリアが北欧らしいおしゃれで開放的な空間です。
コースにもとても惹かれましたが私たちはアラカルトをお願いしました。8つあるうちの6つを注文しました。
デンマークはビールの醸造が盛んなのでまずはビールを注文しました。ラガーとIPA。IPAはとても華やかな香りがしてすごく気に入りました!
カンパーニュのような味わい深いハード系のパンがきました。カリッとしたクラスト、もっちりしっとりのクラムですごく美味しかったです。ライ麦かな?少し酸味もあります。香りがいい!空腹に染み渡ります。一緒についてきたのは塩味のきいたホイップ度バター。軽い口当たりがたまりません。美味しさにがっついてしまいおかわりしちゃいました。
SLICED RADISH with smoked osier sturgeon
全体が白で統一されてるのが素敵!
薄くスライスされアーモンドオイルでマリネされたかぶの下にはチョウザメの燻製と根セロリ、かぼちゃの種のタルタル。かぶの優しい甘さと、燻製の香ばしさ、柔らかくて甘い根セロリ、かぼちゃの種が食感のアクセントで美味しかったです。
RAW LAMB with last years pickles
仔羊のタルタル。仔羊の生食は初めて!生肉好きとしては素通りできない一品。上には赤紫蘇と柑橘の皮のパウダー、たっぷりのシブレット。よく切れる包丁で切られてるんだろうなぁと思えるシャキッとした食感が滑らかなタルタルを合う!自家製ピクルスは酸味と食感でいいアクセント。底に隠れた卵黄の燻製のソースが全体的にさっぱりしてるところにコクを与えていい仕事してる!
ぜひ白飯とも食べてみたい。これ熱々のご飯と絶対合う。
発酵や酢漬け、燻製など食材の旨味を高めたり、時期外れでも食べられるような保存食をうまく取り入れるのは108の個性です。(nomaが得意とすることでもあります)
BAKED POTATO with aged cheese and hazelnut oil
焼いたじゃがいも!ピュレできたのは予想外でした!口に入れるとゆっくり溶けていくような滑らかさ、長期熟成のコンテチーズのような旨味の強い味と、香ばしい色を全くしていないのに香ばしさが後に残るのが不思議!味は確かにBAKED!!
SOFT LEEKS with unripe black currant aged cheese
ポロネギがとろっとろ!ソースはこちらも旨味が強いチーズの味わい。未熟のカシスがケッパーのような酸味で味を引き締めてる。緑が綺麗なソースは青っぽい香りがする。燻製の香りがここにもアクセントでつけられてる。甘さと、酸味と、軽い香りと奥行きのある香りですごくバランスのいいお皿。
ソムリエおすすめのオーストリアのシラー100%とフランスロワール地方のドメーヌモスの赤をチョイス。
どちらもタンニンは控えめ、燻されたような香りがあって食事にぴったり。
DUCK DONUT with sauce made from the heart and liver
見た目の可愛らしさとは裏腹にドーナツもソースも心臓、レバーのがっつり内臓味のイカツイ一品。食感は衣なしのメンチカツのような感じ。内臓味とは言っても嫌な臭みは全くない。表面のピンク色はフランボワーズパウダー。まったり濃厚な味と甘酸っぱさが合う!濃厚なソースをつけると、びっくり!トマトの酸味がきいた上質なウスターソースを食べてるみたい!
A LACQUERED BREAST OF COUNTRY DUCK with fruits and spices
表面は北京ダックのように香ばしく焼き上げられている。ちょっと火入れが長かったか食感のパサつきがありましたが見た目通りの鴨胸肉の一皿でした。
ごちそうさまでした!お会計は・・・
どのお皿も丁寧な仕事がわかる繊細でバランスにこだわった料理で、特に酸味と燻製の香りをアクセントに使うのが印象に残りました。私の中のベスト一皿は仔羊のタルタル!
さて、お会計ですが
アラカルト6品、水、ビール、グラスワイン2杯ずつで合計1334DKK。
だいたい二人で23,000円くらいでした!
(一人4〜5皿を推奨してるので少なめのオーダーだったみたいです)
ちなみにコースは8品で1195DKK(約2万円)
安くはないですが、クオリティの高さとデンマークの物価を考えると、お値打ち感があります。nomaのエスプリを感じる食材を生かしたニューノルディックキュイジーヌを楽しむにはおすすめのレストランです。
ちなみに併設しているカフェ「The Corner」は24:00までやっているのでコーヒーをいただいて帰るのもいいかと思います!モーニングやランチもやっているようです。108の系列なのでクオリティの高さが期待できそうです!
Restaurant108
Strandgade 108, 1401 København, デンマーク
HP:https://108.dk
月〜木 17:00〜24:00
金土 12:00〜24:00
日曜休み
コメント