【プロ直伝】至高のラタトゥイユ【作り置きレシピ】

レシピ

Bonjour à tous!!
フランスの家庭料理でも特に知名度が高い「ラタトゥイユ」!
夏野菜たっぷり、さっぱりと食べられるので暑くて食欲が落ちてる時にいいですよね。
温冷どちらでも美味しいので作り置きにもぴったり!

今回のレシピはフレンチ料理人の夫=プロ直伝のレシピをお伝えします。
(夫のyoutubeレシピはコチラ▶︎Chatel cuisine/Chef Ichi

今まで私も何回かラタトゥイユを作ってきて美味しく出来てると思っていました。

が!このラタトゥイユには感動!!
野菜の甘みや旨みが濃厚、適度に残る食感が美味しい。

今まで私が作っていたのは夏野菜のぐでぐでトマト煮だったと気づかされました・・・

巷で見かけるレシピと比べると少し手間はかかりますが美味しさは保証します!

ぜひ作っていただきたくてボリュームたっぷりの内容になってますがお付き合いくださいませ😉

Allez,c’est parti♪

家庭の味がワンランクアップするレシピいってみよー♪

材料

ラタトゥイユの材料

<パーツ1 トマト>

  • トマト    1.5kg
  • オリーブ油  50g(約大さじ4)
  • 塩      3g(小さじ1/2)
  • エルブドプロヴァンス 2g

<パーツ2 なす・ズッキーニ>

  • なす     3本(300g)
  • 塩      3g(なすの1%)
  • オリーブ油  大さじ1
  • ズッキーニ  2本(400g)
  • 塩      ひとつまみ
  • オリーブ油  大さじ1

<パーツ3 玉ねぎ・パプリカ>

  • 玉ねぎ    2個(400g)
  • パプリカ   3個(500g)
  • にんにく   25g
  • オリーブ油  50g(約大さじ4)
  • 塩      10g
  • 酢      45g(大さじ3)
  • タイム    適量
  • ローリエ   大1枚
  • トマトペースト 50g

<仕上げ>

  • 黒胡椒    適量

大量!カレーや煮物のようにたっぷり仕込んだ方が美味しいとのことです

作り方

3つのパーツを作ってそれぞれの美味しさを引き出し、合わせるようなイメージで・・・

<パーツ1トマト> 酸味・甘み・旨み

  1. トマトはざく切りにする
  2. 鍋にオリーブオイル、トマト、塩、エルブドプロヴァンスを加え中強火で加熱する。
  3. 時々混ぜながらトマトが煮崩れて、煮詰まってとろみがつくまで火にかける(約40分〜50分)
  4. 裏ごしする

<パーツ2 なす・ズッキーニ> 食感・彩り

  1. なす:2cm角に切り塩を振って約15分おいておく
    →軽く水ですすぎ、ペーパーでしっかり水気をとる
    ズッキーニ:2cm角に切る
  2. フライパンに油大さじ1を温め、ズッキーニを焼く。塩を振り強めの火で焼き色がついたら取り出す。
    (シェフに比べて指が細いので塩はふたつまみ入れます)
  3. 同じフライパンに油大さじ1を追加しなすを焼く。焼き色がつき、火が入ったら取り出す。

<パーツ3 玉ねぎ・パプリカ> 甘み

  1. 玉ねぎ、パプリカ:1.5cm角に切る
    にんにく:みじん切り
  2. 鍋にオリーブ油50g、にんにくを入れ中弱火にかける
  3. 全体が温まり、にんにくの香りがたったところで玉ねぎ・塩を加え、透き通りしんなりとするまでゆっくり炒める
  4. パプリカを加えさらに10分程炒める。
  5. 酢・タイム・ローリエ・トマトペーストを加え一煮立ちさせる

<仕上げ>

  1. 玉ねぎ・パプリカの鍋に【パーツ1トマト】を加える
  2. 一煮立ちしたら【パーツ2 なす・ズッキーニ】を加える
  3. 5分程中火で煮立てたら、火を止め、蓋をして30分ほど休ませる
  4. 仕上げに黒胡椒・塩で味を整える

完成までの流れ

ラタトゥイユ作るぞー!!
  • パーツ1トマトを火にかける

    時々混ぜながら他の下準備を進める

  • パーツ2・3の準備

    なす・ズッキーニ・玉ねぎ・パプリカ・にんにくを切る

  • なす・ズッキーニを焼く
  • にんにく・玉ねぎを炒める
  • パーツ1トマトを裏ごしする

  • パプリカを加える

    酢・ハーブ・トマトペースト

  • トマトの裏ごしを加える
  • なす・ズッキーニを加える
  • 30分休ませる
  • 仕上げ

ワンポイントメモ

  • トマトは適度に水分が飛び、油と乳化するまで煮詰める
  • なすは塩でアクを抜くことで水分も適度に抜け、油っぽくなるのを防ぐ効果がある
  • ズッキーニ・なすを焼くときは強めの火で焼き色をつける
    💡焼き色が旨みになる
    💡火が弱いと焼き色がつかずに食感が柔らかくなりすぎる
  • 玉ねぎはしんなりして甘みが出るまで火を通す。
    💡玉ねぎの甘みは旨みの軸!
  • パプリカは玉ねぎの甘みが出てから加える
  • 塩を各パーツごとに振ることで各素材の旨みを引き出す
  • 一旦休ませると全体が馴染み味がまろやかになる
  • 塩が足りないと味がボケるので最後の味見を忘れずに

油がたっぷりなように感じますか!?
油の量は全体にとろっとまとまってコクのあるラタトゥイユにするための大事なポイントです☝️

エルブドプロバンス

【Herbes de provence
直訳すると南仏(プロヴァンス)のハーブ
タイム、ローズマリー、セージ、バジル、セージ、マジョラム、オレガノ、セイボリーなどのミックスハーブ。

ハーブはラタトゥイユを代表とするプロヴァンス料理に欠かせない素材で、プロヴァンス地方で使われる様々なハーブを混ぜたものを一般的に商品化したものがこのエルブドプロヴァンスです。

メーカーによって違いはありますが、数種類のハーブがバランスよく合わせられた、色々な料理に使える、あると便利な初心者でも使いやすいミックスハーブです。

臭み消しとして肉や魚にまぶしてローストしたり、スープや煮込み料理に加えて爽やかな香りを付けたり・・・
ドレッシングオムレツに入れるのもオススメ。

味に奥行きが欲しいなと思った時などにひと振りすると、深みのある香りで簡単にお店で食べるような風味を作ることができます✨

アレンジ

オムレツと一緒に

焼いた肉や魚のお供にはもちろん、オムレツに添えたり、パスタのソースにも使えます。
温め直しても、冷たいままでも美味しく食べられます。
冷凍保存もオススメ!
温め直して召し上がってください😋

少ない量で作りたい場合は、量が減る分早く水分が飛びすぎたりと火通りが変わるので<パーツ1><パーツ3>は手順より火加減を弱くして作ってみてください😉

パスタアレンジ

ラタトゥイユパスタ
チキンソテーも一緒に

【温製パスタ】
パスタを茹で、オリーブオイルを絡める。温めたラタトゥイユとバジルを飾る
【冷製パスタ】
茹で上がったパスタを冷水で締め、塩・オリーブオイルを絡める。冷たいラタトゥイユとバジルを飾る

お好みで粉チーズをかけてもいいですね♪

裏ごしたトマトは・・・

野菜のソテー

裏ごししたトマトはトマトのうま味がしっかり残っていて捨てるのがもったいない!!
ソテーした野菜と一緒に混ぜてみました😋
ベーコンやツナと一緒に炊き込みご飯にしても美味しそう・・・💕

栄養ポイント

トマト

トマト

「トマトが赤くなると医者が青くなる」
ということわざがあるほど栄養が豊富な野菜。
トマトは主に抗酸化作用のある【ビタミンA *・C・E】を多く含みます。
*βカロテンが体内でビタミンAに変換される

健康や美容において抗酸化力のある栄養素を摂ることはとても大切。

ストレスや紫外線で増える活性酸素は増えすぎてしまうと細胞を傷つけ老化や免疫低下に繋がります

抗酸化力とはこの活性酸素を抑える働きのことで、酸化=身体のサビ(活性酸素)と戦って細胞を元気に、正常な新陳代謝を促して内側からキレイになる助けとなります✨

リコピン

トマトの栄養で特に注目したいのがリコピン!!
リコピンとは、赤やオレンジの色素カロテノイドの1つでトマトの赤い色はリコピンから来ています。

リコピンはカロテノイドの中でも特に抗酸化作用が高く、そのパワーはビタミンEの100倍以上!
(ビタミンACE+リコピンで抗酸化力最強すぎ👀!)

リコピンは特に血管の健康に効果が高く、血流がよくなり代謝が上がるのでダイエットにも効果があると言われています。代謝アップ=肌のターンオーバーの活性にも繋がるので美肌効果にも繋がります。
またメラニンの生成を防ぎ日焼けを抑えられるので「食べる日焼け止め」としても効果が期待できます。
(すぐに黒くなる私にぴったり!!!)

生で食べたほうがより栄養が摂れそうな感じがしますが、リコピンに関して言えば熱に強く、油と摂ることで吸収が良くなるので加熱調理がオススメ。
トマトジュースやケチャップは細胞が壊れているのでよりリコピン摂取に効果的です。

うまみのグルタミン酸

昆布や醤油、味噌はうま味成分「グルタミン酸」が豊富。
実はトマトもグルタミン酸を多く含んでいます。
和食で昆布、醤油、味噌が料理に欠かせないものとして使われるように
西洋ではトマトが料理のベースとして親しまれてきました。

うま味成分を掛け合わせることでより強いうま味を感じることを「うま味の相乗効果」といいます。
和食では昆布×かつお節(イノシン酸)
西洋ではトマト×肉・魚介(イノシン酸)

食材や調理が全く違っても自然とうま味を上手に使って美味しさを楽しんできていて、
人種や文化が違っても美味しいと感じる原点は同じなんだなぁとほっこりした気持ちになります☺️

フランスつぶやき

ビストロのラタトゥイユ
ニームのビストロの一皿

ビストロで初めて出会ったラタトゥイユはこんな感じ。
だいぶベシャッとしてる😱
日替わりランチの一皿だったはず。
全体的になんだかお粗末😂

おフランスのビストロ🥺💕
と聞くとオシャレな一皿を想像したくなりますが、ふらっと入ったビストロがこんな感じで大ざっぱなことはよくあります。
メインとデザートで1500円くらいかなぁ??
フランス価格なら妥当なお値段だけど、日本のランチのクオリティと高コスパを思うとがっかりしちゃう。笑

他に本場のラタトゥイユが見つけられるのは
シャルキュトリーCharcuterie/肉・肉加工品店」と「トレトゥールTraiteur/惣菜店」



大好きです。心ときめきます。

いろんな種類のフランスおかずがショーケースに並んでいて見てるだけでワクワク楽しめる場所です。
何回かラタトゥイユを食べたけど、どこで買っても美味しかった😋
量り売りなので伝えるハードルが高いですが、買った達成感も味わえて旅の満足度は絶対上がるはず。
旅行の際にはぜひ立ち寄ってみてください😉

まとめ

ラタトゥイユ

フランス定番おかずのラタトゥイユ。
1つの鍋で簡単に作るのもいいですが、今回はプロならではの丁寧な手順で素材の味を引き出すレシピのご紹介でした!
野菜のうま味とごろごろした食感が楽しめる一品です!

うま味調味料に頼らず、野菜や素材の持つ力で出来上がった美味しさをぜひ味わってみてください😊

おまけ

フレンチ料理人の夫、Youtubeやってます!
すごく美味しかったので自分でも作りたくてyoutubeを見ながら作ってみました!
自分なりに感じたコツやポイントを盛り込んでブログレシピにまとめてみました

よかったらyoutubeもぜひチェックしてみてください☺️

【至高のラタトゥイユ #54 】美味しすぎるプロのラタトゥイユの作り方 Ratatouille

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