【新型コロナ】外出制限令がでたフランス。3/17の様子

フランス生活

新型コロナウィルスで今世界は大きな混乱の中にいます。
日本のマスクやトイレットペーパーの不足、学校の休校、増えていく感染者のニュースを見ながらも、おかげさまで家族や知人の感染はなく、どこか危機感なく過ごしていました。

しかし、フランスで3月14日夜に発表された警戒レベル3の引き上げによる翌日15日からのレストランや娯楽施設のなど必要最低限の店以外の休業、17日午後からの外出制限令。フランスでの感染者数増加に伴うこの急展開に、国民の生活を国が制限するほどにせざるを得ないほど事態は深刻で、危機感を持って行動をしなければいけないとうことを思い知らされました。

人口の少ない田舎に住み、人が多い都会と比べると緊張感に温度差があるかもしれませんが、外出制限令が出たフランスでのスーパーの様子、感じた不安、また不安を解消するために気をつけていることなど書いていきたいと思います。

何が不足?欠品になっているもの

イタリアで商業施設の営業制限が始まると、パスタや、トイレットペーパー、マスク、消毒ジェルなど一部の商品が品切れになっていることが報じられました。隣の国で起こっていることだけあってか、フランスでもこれらのものが品薄になるようになりました。
これは3月13日に大型のカルフールマーケットでの様子。パスタ、米が異常に少なくなっています。そしてトイレットペーパーも。

普段から大きな買い物カートいっぱいに買うのは当たり前ですがやはり外出制限や欠品に備えて買い込んでいるようです。調べてみると、日本だけでなくカナダやアメリカ、オーストラリア、色々な国で同じような状況になっているようです。不安な中で人が起こす行動は世界共通なようです。喧嘩が起きることもあるようで・・・

実際に品薄な状態を見ると不安が煽られるのを実感しました。いざなくなったら、とか割高で買うのも嫌だな、買わなきゃ!と掻き立てられる感覚をぐっと抑えて買い物をしました。

貯めておく安心感はあるかもしれませんが、誰もが困っているこの状況の中で自分本位の行き過ぎた行動が、不要な不安を生み、供給にダメージを与え、結果社会全体の不利益になることは頭に留めておかなければいけません。

外出規制が始まる3月17日午前の様子

外出制限の発表を聞いて不安になったのが、品薄への恐怖と制限の程度。冷凍庫の肉などのストックができておらず手持ちの少なさに不安が煽られます。

制限になってすぐに出かけるのも怖かったので制限が始まる直前で混むことが予想できましたが、スーパーの開店時間に合わせ朝一番で出かけました。こちらはLidlの様子。人が想像したより少なくて安心したのも束の間、中に入ってびっくり!野菜、肉、魚、生鮮食品が何もない!(マンゴーがちょこちょこ)
前日の月曜で人が殺到してたのは予想してましたが驚きました。

が、ここは普段から昼にかけて陳列しているので気を取り直してもう少し足を伸ばして大型スーパーに行くことにします。ここでは米が手に入ったので行った甲斐がありました。

Lidlはダントツお値打ちなのでよく利用しています。うちの最寄りは小さめの店舗です

大型のカルフールマーケットへ!

間隔をあけて列に。他の出入り口2つは閉鎖

ここは生鮮食品だけでなく、本、電化製品、園芸用品、衣料品の他にも色々なテナントが入ったイオンのような大型のスーパーです。複数ある出入り口は1つに限定され、行列ができていました。行列を見て「やってられないよ!」と返ってく人もいましたが、並んで5分ほどで入ることができました。短気は損気だぞっ。

中のテナントは全て休業。通路には人との距離を1m保つ用にと注意書きがあります。
気になる品揃えは・・・
じゃーーーーーーーん!!!

しっかり補充されてます!いつも通り!Lidlのすっからかんが嘘みたい!前日でかなり売れてたであろうところ頑張ってくれた店員さんの働きに感謝です。

パスタ、米は欠品。
他には豆類の缶詰や、ハムが品薄、ベーコンが全くないのには驚きました。ベーコン保存がきくし、いろんな料理でいい味出してくれるもんね。私も欲しかったけどしゃーない。

売れてるものでフランス人の食生活が垣間見れて面白いです。豆類の缶詰は日本だったらそれほど影響なさそうですよね。デザートコーナーの特定のチョコレートデザートがやけに売れてて気になったので今度買ってみようと思います。ヨーグルトは普段から豊富すぎる品揃えなので大丈夫そうです。あとバゲットはほぼ全員持ってました。中には10本以上買っていく人も・・・😳

ちなみにマスクをしている人をやっと見かけるように!でも割合で行ったら1割くらいかな。ビニール手袋をしている人もいました。店員さんはマスクなし、ビニール手袋着用。接触が少ないよう支払いはクレジットカードを推奨していました。(フランスでは自分でクレジットカードを抜き差し、もしくはカードをかざすだけで暗証番号いらずで決済ができる)

他のスーパーの様子も

21日土曜日に行った別の大きなスーパーでは品薄はあっても米、パスタ、トイレットペーパー含め欠品は見当たりませんでした。
こちらは家から徒歩圏内のカルフールシティの3月24日の様子です。

個数制限の貼り紙には「トイレットペーパー1つ」「JAVEL1つ」「牛乳1つ」「パスタ2つ」とありました。JAVELは塩素系漂白剤、清潔=ジャベルの香り!というくらいフランス人の大好きな洗剤の1つです。アルコール除菌は手に入らないので頼みのJAVELでしょうか。前回見たときは品薄だった水は店員さんの気迫すら感じる陳列。こちらも小さいスーパーながら品薄感はあるけど欠品はありませんでした。

買い物、問題ないじゃん!

今回買い物に出かけて感じたのは、大型スーパーは流通がしっかりしているのと倉庫があるので在庫を持てる分特に生鮮食品は安定してるのかなと思いました。賞味期限が長い食品や日用品のような普段から納品の頻度が少ないであろうものは欠品してましたが、そのうちに落ち着くかなと思っています。大型カルフールになくてLidlでは見つけられたものもあったので、どこもかしこも品薄というわけではなく、はじめの今だから品薄が目立つけだけだろうと思います。生鮮食品が問題なく買えることが確認できたので安心です。
政府も供給は守られているから心配ないと言っていますしね。

普段と比べると品薄だけど不安になる程供給が間に合わない状況ではないのかなと思いました。(感染が広がって供給ラインにダメージが出ないことを祈るばかりです)
レストラン休業や外出規制が発表されたときは食材買えなくなったらどうしよう、、と不安になりましたが実際は多少の不便はあっても大丈夫でした。ただ、発表された直後は肉や魚のストックがちょうどなかった時でそれも不安になったのでしばらくは常に冷凍庫にストックがあるように過ごそうと思います。

不安なく過ごすための心構えとできること。

多くの人が在宅で仕事をしたり休業するように言われる中、お店で働く人、輸送に関わる人、生産者の方には感謝しかありません。買い物ができるのはとてもありがたいことです。多少の不便に不満は言ってられません。そして自分本位な行動で頑張ってくれてる方々に負担をかけないようにしたいものです。

日本の流通もしっかりしてるはずなので(フランスより整ってそう!)普段よりも少し蓄えるくらいの気持ちで3日分だけでも備えられたら急に状況が変わっても不安にならず落ち着いて過ごせると思います。(取り乱して爆買いしてる人は何年分貯めるつもりだろうか^^;食べ物は腐らせて捨てることになる人もいるんだろうな。そして多くの人に不安を撒き散らしているのに気づいて) 

日本は感染者の増加が少ないからか世界との温度差を感じずにいられません。世界がこれだけ人と接しないように対策をしてる中、3月の3連休の伊勢神宮の人混みには驚きました。早くから自粛モードがあったので危機感が薄れてきているのでしょうか・・・
ただ政府が厳しい制限をするからこそやっと危機感が生まれたのが他国なので、自粛要請だけで気をつけることができるのは日本の素晴らしいところだと思います。

世界の中でも感染者が少ないのは手洗いやマスクなど日頃の努力のおかげかもしれません。しかし検査数が少ないからとも言える状況です。経済状況もあってかなかなか厳しい措置が取れないようなので、ひとりひとりが新型コロナは普通にいるものだと思って予防の心構えとともに自分が無症状なだけで広げている可能性も頭に置いて行動しなければならないと思います。

自粛を辛い、つまらないと考えれば苦しい時間になってしまいます。でも誰もが家にいなければいけない状況なんてなかなかあることではないです。出れない状況だからこその家族との時間や、家でできることに集中したり普段と違う時間の使い方を見つけながら大切に過ごせたらと思います。楽しみにしていたことが中止になるのは本当に悲しいことですが、少しでも楽しめることを見つけながらなるべく家で過ごす。それが今の状況でできる一番のウィルス対策です。

見えない怖さやワクチンもなくいつ収束するのかわからない状況は本当に不安ですが、人ごとのように感じず自分ごととしてみんなで対策するのが、この不安を乗り切る鍵だと信じて過ごしていきたいです。
1日も早く日常が戻ることを信じて乗り越えていきましょう!
不安は免疫力を下げるのでほどほどに!です!

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